湖広会館京劇 本来は清代の高官や貴族が京劇を見るための娯楽施設であり、1912年に孫文が国民党を結成した場所『旧湖広会館』を新しく劇場として復元したものである。梅蘭芳を始めとする京劇の名優がここの舞台に立ったこともあり、広く名の知られる京劇劇場になっている。最近では2008年5月に坂東玉三郎が昆劇公演を行い日本でも話題になったところだ。一般のホール型劇場とは造りが異なり、5m四方程度の舞台を囲むように配置されたテーブル席からは、役者の表情も見やすいようになっている。劇場の構造は非常に巧みで、音響設備がないにもかかわらず、舞台で演じられる京劇のセリフと音楽は劇場の隅々までよく響きわたる。悠久の歴史を持つ湖広会館は京劇文化の伝承にとっても非常に重要な存在である。全席お茶と茶菓子が付いてくる。ゆったりと京劇の世界に浸れるだろう。華やかな衣装、優雅でアクロバティックな動き、中国特有の雰囲気をお楽しみください。